1 アンダナービ (油鍋)
 小さめの底の浅いナベは、油揚げようとして古くから使われました、ナベの底が浅くふたは板でできていて、油を他の容器に移したりするための
そそぎ口が特徴である。
: 2 サンズラチー (3升炊き)
 この種の鍋は広く使われたもので、底が深く煮物用として使い、大きめのもの(イスラチー、(一升炊き)、ニスラチー、(2升炊き)、
サンズラチー、(3升炊き)は芋の時代で、芋をなべより盛り上げて炊くのが多かった、食用にできる木の葉っぱや雑草、
大根の葉っぱなどをゆでたり、ぶたのえさを炊いたりした。
 ゆで汁を注ぎ口からこぼした。
3 シンメーナービ (四枚鍋) 
 鉄製の大きな鍋で、蓋は(カマンタ)、、野菜をゆでるときもなべより盛り上げてゆでるのに蓋のとんがりは欠かせないものであった、
また、昭和20年代までは、鉄の鍋は貴重品であり穴があいても修理して使っていた当時は、鍋、専用の修理屋が歩いていた。
 グンメーナービ (5枚鍋)・ハチメーナービ(8枚鍋)・ジュウメーナービ(10枚鍋)の種類がある。
: 4 カマンタ (鍋蓋) 
 大きめから小さな ナベのフタで丸く盛り上がっているのは、ナベ一杯に常食である芋を炊いたり、
野菜をゆでたり、蒸しものをしたり、極めて重宝がられていた。
 ワラを小さく束ね竹ひごで締め付け編んで作った上部にとってを付けてある、小さい蓋のとっては弓形に、
大きい蓋のとっては十字形に蓋が持ちやすいように付けてある。
5 ハガマ (羽釜) 
 鉄の炊飯釜、昭和10年代頃までは鉄のハガマを使用していたが鉄などは軍事物資を作るため国に供出し羽釜や鍋は
ほとんど無くなり、終戦後からは、ジュラルミンのハガマが出回り、昭和50年代頃から、炊飯器に変わっていった。
: 6 チュウカー (急須) 
 飛行機の機体を作っている金属「ジュラルミン」を溶かして急須の形に流し込み作られた急須です。
7 ヤックワン (湯沸し) 
 飛行機の機体を作っている金属「ジュラルミン」を溶かしてやかんの形枠に流し込み作ったやかんである。
: 8 ブラーヤックワン (湯沸し) 
 ほら貝で作ったやかんです、鉄製の家庭用品が豊富にない沖縄では、自然に手に入ることのできるものを工夫して、
家庭で使用するものを作って使っていた、離島では昭和の初期頃まで使ってい 明治以降に鉄製の家庭用品が豊富に出回った。
9 イシウーシ (ひき臼)
 主として豆腐作りに使われるため、トーフウーシとも言われていた、農家の必需品であった、米や麦、粟などもすりつぶして
(ウニムーチー)や(ムージナクー)など作っていた。
 石材は鳥島の輝石安山岩で作られたのが多く、いろいろの石で作られた。
10 トウフウーキ (桶)
  トウフウーキは、主に豆腐作りに使用したが、いも、たびおか、くじきん、そてつ等からの
デンプンを取るときにも使ったものである。
 ★ ( トウフウーキ・イシウーシ・ ) の3点セット
11 アジマー (臼台)
 アジマーとは石 臼 をのせる十文字の台のことで、桶と組み合わせて使う。桶の上に十文字の台を固定しその上に石臼を置き、
水に漬けた豆、腐豆を石臼でくだく。
12 トーフバク (豆腐箱)
 豆腐箱の底板は、すき間ができるように板を張りつけてあります。 
 布をしいて豆腐をかためた後で箱をひっくり返すと凸線が豆腐にできます。
 この線は豆腐箱の底板のすき間によるものでその凸線一つの目の凸線でトウフ半丁二つ目でトウフ一丁と
包丁で切るときの目印になるものです。
13 イニシリウーシ (すり臼)
 もみ米の殻を摺りおとす木製の脱穀臼で女性達がうすの両方に向かい合って座り縄をつかみ右手と左手をこうごに引き
イニシリシリ と囃子(ハヤシ) ヘーシ のように上としたの臼をこすりモミを玄米にするのである。
14 ウーシ (つきうす)
 臼は松の木か赤木の大木を削り、中をくりぬいて作ってある石のひきうすが現れるまでは、もみ、むぎ、あわ等をしらげるのに使い
粉砕まですべて、木の(ウーシ)と物を入れてつく杵(アージン)で行われた。
15 アジム (きね) 
 アジムは、竪 杵で、カキジチ横 杵より古くから使われていた、穀物を木製の搗き臼に入れて脱穀や製粉などに使った。
: 16 米搗き
  穀物の脱穀風景

17 カキジチ (杵) 
  カキジチは、横 杵で木の臼に穀物を入れて搗き米は、もみがらを去るにも、米ぬかを取るにも、米を製粉したり、麦、粟の脱穀などに使われた。
: 18 ウムクジシリー (すり板)
 イモ等からデンプンを取るための道具、大根おろしを大きくしたようなものでブリキ板に裏からクギで無数に穴をあけて表を歯にします、
それを台に張りつけたもの イモやタビオカ等をすりおろして水に溶かし、カスをこしとってデンプンをとり、クズモチなどの料理に利用した。
19 ムーチーウブサー (蒸し籠)
 もち米を石臼でこなにしてからみずでこねってもちの形をつくり、シンメーナービ(大きな鍋)に水を入れ、
ムーチーウブサーを入れてこの上にムーチーを並べて蒸すと美味しいムーチーの出来上がりです。
: 20 シーノー (とおし)  
 戦前の物ですが、昭和中期頃まで使っていたメリケン粉等を結って虫やホコリをより分けていた。
21        (干瓢削り機) 
   チブル(ゆうがお)チブルは昭和の中期ごろまでは各家庭などで栽培していて、ちぶる  うぶさー(煮付け)やお汁にして
普通に食べていた、近年めっきり見えなくなりました。
: 22 薬臼 (薬研) 
薬草などをくだき薬を作っくた臼
23 ヒキウーシ (石臼)
 
  
4 コーリ ヒジー (氷削り器)
 氷削り器の下に皿を置きブロックの氷をカンナでけずる砂糖をまぶしかき氷を食べていた
25 マドゥヒ (かご)
 多くは国頭村で使われた、 特に安波部落、安田部落あたり野菜の水切り、野菜をきざむなどに使っていた。
その他に数種類あり、数百点余現有している
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02 調理用具
  鍋類、ヤカン類、蒸し器類、ざる類、つき臼類、ひき臼類 マス類、などがある。