1 ダッコーキ(脱穀機) 
 千歯こぎの後に普及したのが足ぶみ式の脱穀機です足を動力にたくさんの針山を立てた輪を回転させて稲の穂をおとします。
 かって農村で使う農具のなかではもっとも機械らしいものでした。 昭和50年ころからは、改造をした電動モーターをとり付けたのがでまわった。
2 シンバ(千歯こぎ)
 沖縄に入ったのは大正の始めごろで、昭和の初期まで使われ、二期作をするころから広く普及したと言われています。稲の脱穀は《エービ》で、女性の仕事であったが、シンバが出てからは男性の仕事になった。
3 クルマンボー(カラザオ) 
   (車棒)豆や麦、粟などを脱穀する用具です天日にほした豆などを敷き物のに積んで,クルマンボーでたたいて実を落とした。
 使い方は、短い方を手に持って振り上げ振り下ろすと長い方の棒がうまいぐわいに回転して豆の上をたたき脱穀するのです。逆に長い方をもっても使う。
4 トウミ(唐箕)
 トウミにモミを入れてハンドルで、四枚のはね板を回転させ、風を起こして軽いゴミや混ざり物などを遠くへ吹き飛ばす仕掛けになっている。
5 スルガーオーダー(もっこ) 
 農作業に欠かせない、運搬用具であった、 ワラ縄、アダン縄、クサ縄などで編まれたものであり、シュロ縄であまれたものは、はるかに強く多くの家で使用していた、牛馬、山羊の草刈り、芋類や野菜類の収穫、オーダーに入れてテンビン棒の両端に吊るし肩にかつぐ、または、一つだけ肩に背負って、家路に急ぐ姿は、なんとも言えない情緒があった。
6 ミミバーキ(肩籠) 
 一般に男性が使用する運搬用の竹製の籠で、四つのミミが上に付いている、四つのミミにひもをとうして、てんびん棒で担ぎ、芋や野菜などを運んだ。また、いもを洗うのによく使った。
7 ティール(背負い籠)
 一般に女性が使用する帯び状のひもを頭に当てて背負う、この背負う方法を、カサギュン・羽地では羽地マーマー・と言った。北部の傾斜地が多いところなどイモや野菜などの取り入れ、又、羽地から名護まで50斤ほどのいイモを背負って売りに通ったものである。
8 バーキ(ざる)
 バーキは女性の頭の上に乗せて物を運ぶ用具で、ガンシナー 「頭が痛くないように、また、バーキが安定できるようにワラで作った丸いもの」を頭に乗せてその上に物を入れたバーキを乗せて運んだ。
9 ソーキ(ざる)
 一般にソーキは、野菜を洗ったり、おわんを洗っていれたり、煮たおいも類などを入れたり、台所付近でよく使われた。
10 ミーゾーキィ(円形箕) 
 ミーゾーキィは、用途は広く、うすでひかれた米は、 ミーゾーキーの上でこねられて、美味しいもちができた、また、米,粟,麦、豆類等の穀物の殻を飛ばしたり、乾燥したり、計量したり、販売するためなど、なくてはならない用具であった。
11 ユ イ(ふるい)
 穀物をふるって、殻と実をより分けたり、ちりをより分けたり、竹で編まれたユイは、目の大きさによって用途にちがいがあり、目の細かいものは、粟からごみをとったり、これより目の大きいものは、モミからごみをとった。
12 サーター車 
 17世紀に中国から製糖方法を学び木のサーター車を使っていたが
19世紀中期に首里の饒波(のは)という人が石車を作った松の木を六角に削り石の穴にはめ込み木
で歯車を作り石の上にはめ込みウシ馬に引かせて回した。
現物有り 13 サーター車 
 明治15年以降に鉄で作られたサーターグルマになった、部落単位で大型の車 馬2頭で引かした,
10人ほどのグループで中型の車、馬1頭で引かせた、裕福な家庭で小型の車 牛に引かせた、子供に牛馬の後追いをさせていた。
14 サンジチャー 
 サンジチャー、又は、ユクテイーとも言う、穀物をたたき脱穀をする、口に水を含みワラに霧吹きしたそのワラをたいてやわらかくする、薪を束ねて切り口をたたいてそろえたりなどいろいろな用途に使われた。
14 手動・足踏み風送り
  米 脱穀後のモミガラやごみ類を飛ばすときに使う
その他に数種類あり、百点余現有している
  < 一覧へ戻る >

< 一覧へ戻る >

08 農作物処理具
 千歯こき、脱穀機、トーミ、クルマボウ、サンジチャー、ウーシ、アージン、
シリウーシ、バーキ、ソウキ、諸カゴ類、サーターグルマー、などが有る。    

< 一覧へ戻る