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 琉球大学教授田幸正邦先生「フコイダンと吸収率についての誤解」から抜粋

「フコイダンと吸収率についての誤解

最近、フコイダンを低分子かすると吸収性が高くなるのでは?というご質問をよくいただきます。これは低分子かすると必要な成分が体中に行きわたるかのようなイメージとか誤解があるために「フコイダンは吸収率が重要だ」と多くの方が間違った知識をもってしまっているようです。

フコイダンは腸管に入ると消化されないまま腸のパイエル板にあるM細胞に取り込まれマクロファージなどと連携するため効率よくフコイダンを活用するためには低分子化するのではなく逆に適正な分子量(高分子)にフコイダンを調整することが重要となるのです。このことからも最近よく耳にする「消化器系以外には低分子でなければ意味がない」といったような説明は妥当とは言えないでしょう。

また上述のような理論的な側面からではなく、実験結果という点から見ても「低分子フコイダン」と「高分子フコイダン」を比較してみて低分子フコイダンの方が吸収率がよくなっているという実験結果は専門研究者の間ではいっさい確認されていません。

このような比較が問題になる背景にはやはり低分子ほど吸収がよくて必要な成分が体中に行き渡るのではないかという思い込み、誤解があるためでしょう。しかし最も重要なことは、吸収性がどうこうではなく結果的にどちらがフコイダンとして効率的なのかということです。

現在の研究では同じ量の高分子フコイダンと低分子フコイダンで比較実験してみた結果、高分子フコイダンの方が強い働きを示すということがわかっています。

そのためフコイダンを効率よく活用するためにはフコイダンを低分子化せずに適正な分子量の高分子多糖類として抽出・精製・加工しなければなりません。
                 
                    琉球大学教授田幸正邦先生 「フコイダンと吸収率についての誤解」から抜粋